2011年9月9日金曜日

皆様おはようございます!
先日、角館のお祭りにお邪魔してきました。

お祭りの期間は9月7日~9日の3日間あるのですが
私は4日に準備風景と、8日の観光やまぶつけを見てきました。
角館のお祭りでは、6~7トンにもなる山車を猛スピードでぶつけ合わせると聞いていたので、どんなに迫力があるだろう!と楽しみにしていました。

4日の準備では、なんと武家屋敷の庭園で人形の着付けや山車の飾りつけをされていました。
当日の朝は、台風の影響か、曇り空で途中少し雨も降りましたが、北部丁の皆さんがすごい勢いで仕上げていきました。

すると次第に天気も味方につき、陽が沈み始める頃には、ほとんど完成していました。

武家屋敷の傍といいますか、寧ろその中で準備作業を行っていたので、観光に訪れたお客さん達が興味津々といった様子で武家屋敷の通りから次々と入ってきては写真を撮って行きました。
嬉しく思いながら見ていると、たまに北部丁の方々が質問を受けています。驚いたのは、皆さん随分と慣れた様子で、さらさらと説明されているんですね!
戸惑ったり、考え込む様子もなく、お客さんを自分の隣に据えて、とても自然に話していらっしゃいました。

これには「なるほど、さすが角館だなぁ」と思わされました。
きっと、普段から観光のお客さんを相手にすることが多いのですね。それに、そのお客さんに対して自然に接する事で相手に緊張を与えない。もしくは、緊張していたお客さんを解してくれる。
そんな、「みちのくの小京都」にふさわしい柔らかな物腰に、静かに圧倒されてしまいました。


8日、祭り本番2日目では、もう駅に着いたその瞬間からお囃子の音が聴こえてきました。
この日の日中は佐竹北家への上覧と、観光用のやまぶつけ、やまの町内お披露目がメインとなっていました。

佐竹北家へ向かうやまを「上りやま」
上覧を終えて町内へと帰るやまを「下りやま」と言い、それぞれお囃子も異なっています。この帰ろうとする「下りやま」が他町内の「上りやま」と相対すると、そこからが面白く、どちらが避けるかの交渉が始まります。

お互い地面に座り込み、顔を近づけて交渉します。
ここでは、目的地に向かう「上りやま」が必ず優先されるのですが、これが「下りやま」同士での場合では、数時間にも及ぶやまのぶっつけあいに至ります。

この日に行われた観光用のやまぶつけでも、ものすごい迫力でした。

交渉決裂の合図である笛が鳴り、それと同時にどちらのやまも凄い速さで走り出します。
互いのやまがぶつかった瞬間に木の粉がバァッと一面に舞い、視界がうっすらと黄色くなります。
その粉が落ち着く暇もなく、どちらのやまも威勢のいい掛け声と共に全力でやまをぶつけ合い、それが何度も繰り返されます。
引いてはぶつけ、引いてはぶつけの繰り返しです。

6~7トンもの重さのやまがぶつかりあうものですから、それまで身を乗り出して見ていたお客さん達も、ついつい一歩、身を引いてしまうのでした。
各町内の半纏を身に纏った、地元の子供達の反応もそれぞれでした。
まだ幼稚園くらいの子供達は皆圧倒され、小中学生の男の子たちは好奇の眼差しで見ていました。

しかしそれでも、9日に行われるやまぶつけは別格だと聞きました。
祭りの準備中は時がゆっくり流れているように感じるほど和やかだった町が、祭りになるとこんなに賑やかになるのかと驚きです。当日は北部丁内の方にお話を伺って、祭りの歴史や伝統、楽しみ方についてお教えいただくなど、大変良くしていただきました。

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