2011年7月13日水曜日

ぶろぐ 7月13日(水)

“ そこ ” へ、いざナウ道のり

さて、先日建築家の安藤忠雄先生が来県されて、「気迫持った街作り」を提唱(?)されていかれましたが、秋田市も本当にそうなって欲しいと切に願う今日この頃です。下の写真は秋田駅西口からずっと西に向かう道を、駅方向にカメラを向けて撮ったもの。駅ビルトピコから美しいアーケードが西へ延びて、未来的な感じさえします。おしゃれ。


で、下の写真は今度はそのアーケードに(駅方向に)背を向けて、西側を撮った写真。アトリオンや東北電力のビルが並んだ通りです。ここはまばらながらも、歩道にミニ花壇が設置されていて、これからなんとなく、楽しいわくわくするような路がこさえられてゆく予感…。この路の先に、どんつきに建築中なのが新県立美術館。つまり駅を降りた人々がアーケードの下を通り、この(わくわくする路になるであろう)路を通って安藤先生が設計された新美術館へ向かうのです。誘う路、まさにそうなるのですね。「わくわくなさねぐっても、路あれば人来るべ!」…ではなくて、“気迫持った”街がいったいどんなアイデアで。この路をわくわく化するのか、これはみなさんも考えてみませんか。名案のある人、どんどん手を挙げましょう。


その新美術館の目玉は、なんといっても藤田嗣治。ある意味で秋田の誇り。千秋公園の入り口、平野政吉美術館で展示されておりますが(下写真はその案内板)、この嗣治の描いた農村の風景の、なんとほがらかでたくましく楽しい光景なことか!まさに「明るい農村」!つまり、スペインのマドリードにあるプラド美術館に、ピカソの「ゲルニカ」を見るために世界中から観光客の来るが如く、この秋田新美術館にも「嗣治」「Tsuguji!」と大勢が見にやってくる、というのがやはり理想でしょう。では、藤田嗣治は世界中で、日本中で、どのぐらい知られているのでしょうか?それは美術に関心がある人たちなら当然知っているでしょうけども、その名がピカソやゴッホなみに、絵になんの興味も無い人にまで知られているかは、やや疑問ですね。興味なくっても「ごっほ?ああ、耳、自分で切ったりした男だべ?」ぐらいの関心はあったりするわけです。そこで、新県立美術館に「嗣治へGO!」の前に、まずはWho is Tsuguji?というツアーを組んでみたらどうでしょうか?

で、下記のイメージデザインをご覧ください。これは「トラック型美術館」“museum of トラック”のイメージです(安藤先生のに比べたら遥かに下手ですが)。トラックの荷台がそのまま美術館になっておりまして、日本中、いや、世界中のどこの街にでも乗りつけられます。そしてこのトラックの横に即席のテーブル、椅子を並べてCafe感覚でTsugujiを鑑賞していただく。「トラック1台でな展示でぎねべの!」お説ごもっとも!2台、3台でコンボイしましょう。Cafeの規模も大きくなります。あの中村勘三郎さんもニューヨークまで平成中村座を小屋ごと持って行って公演しました。あれは史上最大級の歌舞伎PR大作戦でもあったのですよ。だからこそニューヨークから日本に、わざわざ勘三郎さんの歌舞伎を見に来られるのです。「ようよう!中村屋!大当たり!」



まずは“そこ”にしかないリソースを、広く知ってもらう。この場合は藤田嗣治という、秋田が生んだ巨人です。知ってもらえればあとは簡単、嗣治を見るためには秋田県秋田市、秋田駅前の西口アーケードをくぐり、わくわくする路を通って、新県立美術館へ足を運ぶしかない、迷わず「嗣治へGO!」となるでしょう。さあ、頑張りましょう!2012年には開館しますよ!




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